運転免許証に記載されている12ケタの数字は
運転免許証を持っている人は多いと思います。
最近は、高齢者の運転による事故や、免許証の返納が話題になっています。
ICチップ封入により本籍地がなくなるなど運転免許証の仕様は、少しずつ変化していますが、
運転免許証に記載されている12桁の数字は、更新しても変わることはありません。
おそらく生涯、同じ番号の人がほとんどだと思います。
その、運転免許証に記載されている12桁の数字について基本的なことを説明します。
左2ケタが、
「公安委員会番号」と呼ばれるもので、初めて免許の交付を受けた公安委員会の番号となっています。
となり、2ケタ目が各地域をあらわしています。
3、4ケタ目は、
免許を取得した西暦の下2ケタです。1979年に免許を取得した場合は「79」となります。
5ケタ目から10ケタ目までは、
各都道府県単位で管理を行うための番号で、交付時に機械でランダムに発行されます。
赤い網掛けは読みやすくするためのもので特別な意味はないようです。
11ケタ目は、
「チェックディジット」と呼ばれるもので、入力や読み取りの誤りを検出するための数字です。たとえば「12ケタ全体の数字を足して出た数字の下1ケタ」というように、決められた計算式によって記入された数字全体に間違いがないかを判別するために使用されます。
最後の12ケタ目は、
免許証の紛失による再発行回数で、再発行したことがない場合は0になっているはずです。
交付年月日の後ろに付く5ケタの番号に関しては、免許証の交付ごとに割りふられる照会番号なので、免許証の更新を行なうごとに変わります。
更新を行なった免許センターや警察署の識別番号、即日交付か後日交付かによって番号が変わるようです。
運転免許証 本籍について
以前の免許証は、本籍もしっかりと記載されていましたが、
2007年頃からICカードが全国で順次導入され、IC化した免許証は本籍欄がありましたが空欄でした。
現在の免許証は、本籍欄がありません。
本籍欄がなくなってもICチップの中に本籍情報や本人の顔写真が保存されています。
確認するには、設定した2種類の暗証番号(4桁)が必要です。
余談ですが、私の免許更新時にたまたま、免許返納に来た人がいて、自分一人では免許返納さえも出来ないくらい認知症の人がいました。
一緒に来た娘さんが返納を手伝っていました。
その人が運転免許証を持っていたことを考えると、恐ろしくなります。